E46 M3 6MT コンフォートモードのスロットルチューニングで日常の乗りやすさアップ

今回、6MTに乗られているオーナー様から、コンフォートモードのスロットル開度調整のご依頼を頂きました。

走り出しからの、低速域のフィーリングが悪いということで、スロットル調整で低速のタルさをカバーしたいとのことでした。

オイル交換もしっかりされ、プラグ交換やプラズマダイレクトも導入、O2センサーを清掃されて、打てる手は尽くしたのに、改善しなかったそうです。

今回スロットル開度調整併せて、触媒保護制御OFFと点火タイミング学習値リセットも行いました。

相乗効果で、かなりのフィーリング変化を体感して頂けたようです。

一つ一つ効果を確認しながら調整

今回は以下のような流れで、調整支援をさせて頂きました。

1回目のチューン:触媒保護制御&セカンダリーO2センサーモニタリングOFF(他コーディング含む)

試運転確認:効果体感!この時点でオーナーさんビックリ。

2回目のチューン:コンフォートモードのスロットル調整

試運転確認:効果そこそこ体感!!

3回目チューン:コンフォートモードのスロットル再調整

試運転確認:効果体感!!!

最後に、DMEリセット

試運転確認:さらに効果体感!!!!

一つ一つ効果を確認しながらチューニング&リセットを加えていきました。

毎回変化を明確に確認できて、オーナーさんは感動されていました。

いやぁ、僕も一つ一つ変化を確認する事はしてなかったので、勉強になりました。(自分のことなるとせっかちで、なんでもスッと飛ばしてしまいます。)

スロットル調整値

今回の調整値を掲載させて頂きます。(オーナーさんご了承済み)

コンフォートモードスロットル調整後

左側 Pedal(%) が、アクセルの開度で、右側の Valueがスロットル開度です。

つまみを動かすと、スロットル開度の方の数値を変更できます。

コンフォートモードスロットル標準

こちら調整前の数値を参考に載せます。

これだけ見ても、低開度のタルさがわかりますね。

スポーツモードスロットル標準

数値を見ると、コンフォートモードと全然違います。

E46 M3/E39 M5のECU学習リセットツール

今回、ECUの学習値リセットに使ったツールを紹介します。

ECU WORXで無料で提供されているツールです。

ケーブルとWindowsPCさえあれば簡単に使えます。

こちら、今回のオーナー様のリセット前の学習値です。

ケーブルをつないでキーを回したら、Identify ECUを押して、Read Adaptationを押すと学習値が読み込まれます。

Reset Adaptationを押すと、学習値がリセットされます。

こちらがリセット後の状態です。

それぞれの値が何を示しているかは、勉強中です。

各シリンダーの点火タイミング補正値とVANOSの動作角補正値、短期燃料トリムと長期燃料トリムの記録がされています。

さらに、エラーコードの読み取りやリセット、コーディングできる残り回数の表示もしてくれます。

Flashes remaining : 25と書いてありますね。

基本30回みたいなので、あと25回です。

このカウンターをリセットするツールもあって、僕はライセンスを購入しています。

MSSFlasher

*使い方ガイドのYoutubeと実際のアプリの操作が違います。僕はこれにやられました。今回このツールのテストをやって失敗してしまいまいた。僕の車は一時的に文鎮化(置き物化)しましたが、開発者の力を借りてなんとか復旧できました。

現在は、QuickFlashを使用しています。

調整支援を受け付けています

CSLプログラミングのようなOne-Shotチューンだけなく、スロットル調整のような調整支援も受け付けています。

1回こっきりではなく、ご自身で乗って頂いた後の再調整も込みで対応致します。

お互いのM3を試乗しあったり、今回のように変化を一つ一つ確認しながらじっくり対応させて頂きます。

また、Buildjornalのスロットルスポーツ+チューンやカスタムトルクマネジメント変更も可能です。

トルクマネジメントやデューティーサイクルの見直しで、アクセルタッチが大きく変わります。

これはやってみなけりゃ分からない感覚です。

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