メンテナンスパーツが2/3以下で買えるショップ | 輸入車/BMW DIYer向け


日本のショップでパーツを買おうとすると、ちょっと高いなと僕は感じています。

この悩みを解決してくれたのが、Turner motorsports、ECS tuning、FCP EUROでした。

(先輩方にとっては何を今更、といった情報ですが…)

まとめて多くのパーツを買う場合、日本の半額以下で買えるパーツが数多くあります。(まとめてというのは、国際送料と関税と為替レートを考慮する必要があるからです。ただ、気にするのはこの3つだけです。)

こういう情報は早めに知ってたらどんなに良かったかと思い、BMW初心者で今現在DIYerの方や、これからDIYerになろうという方の参考になるようにまとめてみました。

さらに、どのくらい安いか一目瞭然となるよう、価格比較リストを作成してみました。

リストには、僕が過去に購入した部品もしくはこれから購入したいと思っている部品を一覧にし、交換するとしたら純正相当品しかないものに絞っています。トレーリングアームブッシュなど、アフターマーケットが多数存在しているパーツは、好みに応じて選んだ方が良いと思うので除いています。

注意が必要なのは、ショップさんに依頼されることが多い方の場合、ショップさんにこの価格を無理強いしてはいけません。(僕が事業者の立場なら、仲介経費など実費に対して値引きを要求されると悲しいからです。)それよりは、必要以上に吹っかけられてないか見積査定する上での参考になれば幸いです。

この記事はE46M3に特化していますが、今回紹介するショップはポルシェやアウディ、フォルクスワーゲン、メルセデス、ボルボ、ジャガー、MINIなどのパーツの取扱もあります。セカンドカーなどでこれらのメーカーの車に乗っているオーナーさんは、ショップのラインナップをチェックしてみると良いかもしれません。


目次



Turner motorsports、ECS tuning、FCP EURO

BMW歴が長いオーナーさんならほぼ知っている有名ショップを取り上げました。全てアメリカのショップです。これ以外にパーツを網羅的に扱っているショップで、pelicanparts(アメリカ)やHackEnginnering(イギリス)もありますが、値段が高めなので除いています。


Turner motorsports

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純正・OEMパーツだけでなく、サーキットユース向けのアップデートパーツも豊富に揃っています。

CSLスタイルカーボンエアボックスやパワープーリーなどのオリジナルパーツの開発と販売や、オリジナルパッケージにしたメンテナンスキット、他社製品の取り扱いもあり、欲しいパーツはほぼここで揃ってしまうかもしれません。また、無料のDIY作業手順書を提供してくれていて、クランクベアリング交換、CSLスタイルカーボンエアボックス取り付け、タペットクリアランス調整などがPDFで閲覧できます。取扱車種はBMWに特化してはいますが、BMWの他車種も取り扱っているので、生粋Bimmerの御用達になるのではないかと思います。

その他の特徴としては、サーキットユーザー向けパーツが多くラインナップされている印象が強くいです。そちらに興味のある方はイロイロ物色してみると面白いかもしれません。(見ているだけでテンション上がります)

気になる点としては一部純正パーツなどで在庫がないものは納期が半年以上かかったりするものがあります(パーツ画面に納期が記載されています。)。早くパーツが欲しい場合はFCP EUROには在庫があったりするので、確認してみると良いかもしれません。

それから、日本に代理店がありますが、日本だとやっぱり値段が1.5倍から2倍でラインアップも少ないので、アメリカから直で買った方がコストを抑えられます。


ECS tuning

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Turner motorsportsと製品ラインナップも値段も納期もほぼ同じで、決済システムまでも同じです。お互い親密な関係にあるのでしょうか?違いとしては、ポルシェやメルセデス、アウディ、フォルクスワーゲン、MINIなどの車種も扱っている点です。BMW以外の車種にも乗られている場合、こちらでまとめて注文できれば国際送料を節約できていいかもしれません。


FCP EURO

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FCP EUROは純正・OEMパーツのラインナップに特化しています。価格はTURNERやECSと比べて高いものもあれば安いものもあるので、注文したい部品のトータル費用で安い方を選ぶと良いと思います。

特徴はTURNERやECSよりは在庫が多いという印象です(僕がたまたま必要になったパーツに限ったことかもしれませんが..)。また、一部ですがDIYガイドを無料提供してくれています。例えば、タイロッドやロアコントロールアームの交換などをブログや動画の組み合わせで公開されています。その他、ポルシェやメルセデス、アウディ、フォルクスワーゲン、ボルボ、ジャガーなどの取り扱いがあります。僕はここを最初に見つけた事もあって、利用頻度が一番高いです。


右ハンドル車オーナーは要注意

ステアリングラック、油圧ホース、ユニバーサルジョイントなど、ステアリング関係の部品は右ハンドル車用部品の取扱が各社ありません。これだけは、安く済まそうと思ったら国内で中古を探すかイギリスやオーストラリアで多少高めでリビルトか新品を購入するかになってしまいます。


パーツを選ぶ前に

パーツを間違えず、お得に買うためにチェックしておいた方が良い前提知識をまとめました。


パーツの特定はRealOEMで

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僕の場合、車の調子悪いなと思った時、ネット検索で諸先輩方の類似事例から悪い箇所の当たりをつけています。それっぽい事例を見つけたとしてもパーツNo.まではっきりと書いてくれてるコンテンツはほぼありません。なので使われているパーツ名などから検索を繰り返し、それでも中々特定には至れません(この部品で良いか自信が持てないですし、名前も間違えている事が多いです。。)。

それをやるよりは、故障箇所の当たりがついた時点でRealOEMで自分車の年式と車の部位から辿った方が早いし確実です。年式によっても使われているパーツが違い、それも載っていますし、廃盤になったパーツや新番号の情報も載っています。図もついていますので同時に交換すべき関連部品の当たりもつけやすいですし、ボルトやナットのサイズも書いてるので作業手順や必要工具の確認やホームセンターで代替出来ないかまで検討できます。

これを無料で公開してくれているRealOEMには感謝ですね。もうこれなしにはDIYやる気になれません。


純正かOEMか

OEMは純正の半額である一方で、多くの人に信頼性が不安視されているのかなと感じます。僕は信頼性(耐久性)はどっちもどっちかなと思っているので安いOEMを選びますが、気にしているのは機能面です。例えばセンターマフラーマウントはHJS(OEM)と純正とで、パーツNo.は同じでも形状が違います。

実際にHJSを使ってみたら、プレートにパイプが当たるようになってしまったのでこれは改悪でした。機能面で必要機能を達成できるかどうかをよく検討して選ぶようにしたいと思ってます。


リビルト品とは

リビルト品と聞いて、最初は何の事かと思いました。これはその名の通り修理車両や解体車両から下取りした中古部品をバラしてゴムシールなどの消耗部品のみ新しくして、清掃・塗装し直して組み立てたものです。代表的なのが、オルタネータ、エアコンコンプレッサー、パワステポンプ、ステアリングラックなどです。

国内でもリビルトは一般的ですが、国産車はあまり壊れないので輸入車初心者オーナーさんには馴染みがあまりないかもしれません。もちろん海外でもリビルト品を使うことは一般的だそうですが、日本だと新品にしてしまう人が多いせいか、対応している業者さんが少ないと感じています。(僕が知らないだけかもしれません)在庫があっても割高なので海外から調達する事になりそうです。(ステアリングラックの不具合を疑った時、国内リビルトの見積と海外リビルト品の価格比較をした所、海外だと約半額でした。)

ちなみに日本政府は持続可能な社会の観点でリビルト品の使用を推奨しています。

それから、購入する際にコアチャージという言葉が出てきます。これは取り外した旧品をまた整備して販売する為、旧品の下取りが前提になっていて、旧品を回収する為に下取り価格が上乗せされているイメージです。旧品を送付するとコアチャージ分が返金されます。返金額は概ねリビルト品の販売価格の1/3から1/4です。

注意点としては、送料は自己負担な上にあまりにもボロすぎると(再整備できないと判断されると)返金されない点です。また、価格表示は初めからコアチャージ分が上乗せされているケース(Turner と ECS)と、別表示(FCP EURO)のケースがあるのでよく確認してみてください。


国際送料

送料は、配送業者によって異なります。TurnerやECSは自分で配送業者オプションから選ぶことができます。FCP EUROは選ぶことができません。料金は一概にいくらと説明できないので、ざっくり3,000〜5,000円を見積もっておくと良いと思います。言えることは、注文部品が少ない場合も上記送料がかかってしまうので、一度にたくさん頼む場合に利用したほうが良いと思ってます。部品単品で急ぎパーツが欲しいという場合は国内で注文した方が安いかもしれません。


関税

こればっかりは税関が関税対象かどうか、どう判断するかに委ねられているようです。僕は今まで6回海外注文していますが、関税がかかったのは2回です。このうち1回はパワステポンプが課税対象だったのですが、もう1回はタイロッドでした。パワステポンプの時は3,500円で、タイロッドの時は2,700円でした。


住所の入力

住所入力が意外と海外注文のハードルを上げているように思います。日本だと、郵便番号から県、市、町、番地の順に入力していくようにサイトが構成されていますが、アメリカショップ(その他海外も)大抵日本の逆です。それから入力は基本アルファベット(ローマ字)です。これを知っているだけでも海外注文のハードルがグッと下がるはずです。

  • Street/Address/detailなど:町、番地など 記入例: 〇〇-cho 〇〇 1234-56
  • City:市 記入例:hokuto-shi
  • State:県 記入例:Yamanashi(ここはkenはいりません。)
  • Country:国 記入例:プルダウンでJapanを選択
  • ZIP:郵便番号
  • Phone Number:+81 以降携帯電話番号の頭の0を抜いたもの
参考記事

支払い方法

PayPalアカウントを持っている場合、会員登録や住所入力せずに即決済できて便利なのですが、たまに請求先住所(Billing Address)と発送先住所(Shipping Address)が一致しませんとエラーが出て進めないことがあります。その場合、面倒でもクレジットカードで決済すれば問題ありません。クレジットカード決済方法は日本と同じで迷うことは少ないはずです。

それから、僕は使ったことがないのですが、Affirm(アファーム)というアメリカのFinTech企業が提供しているローン支払いも可能です。Web上でAIによる即時与信審査で、日本のマイカーローンのように銀行を挟む必要がないようです。概ねアメリカのどこのショップもこれに対応しています。


価格比較表

交換するなら純正品相当しかない(純正が一番良い)部品の価格をリスト化しました。日本円で各ショップで展開している純正とOEMの価格が比較できるようにしています。為替レートは随時自動更新されるようにしていますが、ショップ表示価格は記事作成時(2022年4月26日)のものです。



独断と偏見のオススメショップ

愛車を本来の性能に戻す+αのライトチューンを求めている方向けに、僕が気になっているショップをピックアップしました。


Burkhart Engneering(ドイツ)

SMG2強化ポンプで日本国内で一躍有名になったショップでしょうか。SMG2ユニットの移設キットや、アキュームレーターやソレノイドバルブなど単体部品の供給もしてくれています。SMG2に乗り続けたい方にはこのようなショップは救いですね。


MLR Engneering(カナダ)

SMG2のソレノイドユニットのリビルト品を約35万円で供給してくれるショップです。この会社のオリジナルSMG2ポンプの供給もあって、ここでも単品部品の供給があり、全体的にBurarkhert Enginneringよりも安価です。オーバーホールキットも出してくれているので、最悪自分でやってみる選択肢も提供してくれています。僕のSMG2がダメになったらここのリビルト品を試してみたいと思ってます。


Evolve automotive(イギリス)

E46M3に関して言えばオリジナルカーボンエアボックスとアルファNチューンのセットが代表だと思っているショップです。他のカーボンエアボックスと比べファンネルの部分がカーボン剥き出しで処理が粗く見えるのが気になりますが、カーボン剥き出しなのが返ってパフォーマンス高そうと思ったりもします。ECUWORXとも提携していたりと、僕個人的には信頼度が高いショップです。


Karbonius(スペイン)

CSLカーボンパーツのコピーで、最高品質だと巷で有名ですね。日本国内のみんなの憧れになっているのではないでしょうか。CSLスタイルカーボンエアボックスを筆頭に、カーボンルーフ、トランク、フロントリップ、リアバンパー、ドアインナーパネルなど、一通り揃っています。僕には夢すぎて、お世話になる事があるのかなぁ。笑


Status Gruppe(アメリカ)

触媒レスパイプ、マフラー、CSLカーボントランク、スタビリンクなど、他社では高いパーツをリーズナブルに提供してくれています。排気系パーツはスーパースプリントに形状が似てるなと思いますが、音は違います。僕はここの音が一番好きです。


深澤自動車(日本)

リジピン、リアアクスルスペーサー、軽量フライホイール、軽量ダミールーフでお馴染みですね。このような着眼点でのパーツ開発こそ、日本の匠マインドで、世界に誇れるものだと思っています。(個人見解) 僕は徐々に全部揃えていこうと思ってます。


Rouge Enginnering(アメリカ)

46M3の弱点やレースパーツの復刻などこちらも痒いところに手が届くパーツの開発と販売をされているショップです。チタンニウムボルトとか、超軽量スペーサーとか超マニアックです。個人的にはこういうの大好きです。

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