E46 M3 は僕にとっての世界最強のファミリーカー
一見古くさいオヤジ車に見えてしまうBMW E46 M3。
ミレニアル世代の僕が、世界で一番憧れていた車。
正直この世に、この車以外に所有していたいと思える車はありません。
優れた走行性能、未だ色褪せないデザイン、Mの歴史、そして時間が経過したことで現実的になった維持費。
こうもスィートスポットを捉えた車は、そうそう出てこないと思っています。
乗ってるだけでワクワクする車は、二度と現れないと思っています。
自分が一番ハッピーになれる車に乗る意味
見た目の通り、バブリーな感じで大人4人が余裕を持って乗れる車。
意外にも、トランクはベビーカーも三輪車のストライダーも入る十分な容量。(多分ゴルフバック4人分も余裕で入る。)
スタイリングは、ショートノーズ、クアッドテールエンド、グリルドブレーキディスク、フェンダーダクト、ワイドフェンダー、18インチアロイホイールなど、一昔前の豪華装備。
BMW直系のチューニングブランド"M"社が手がけた車。
カタログ値、最大343馬力を発生する直6 S54エンジンを積んだ、バリバリのスーパースポーツカー。
憧れの性能・装備・スタイリング・ブランドがオールインワンパッケージ。
後から手を加える必要がほとんどない完成された車。
羊の皮を被った狼。
学生時代、こんな車に乗れたらスマート極まりないと、強烈な憧れを抱いていました。
家族ができても、この車だったら許してもらえるかもしれない、と思っていました。
そして、やっぱり自分がハッピーであることが、家族を想いやることができ、仕事にも身が入ると思っています。
今まで、世間では仕事や家庭が先だろ!と言われてきましたが、僕から言わせたらそっちが逆だろ!です。
もはや我慢の先に幸せは存在しないと考えています。
Give & Take からGive Give Give!と言われる時代になりました。
次は自分にもGiveの時代だと思います。
むしろ永久にです。
成長するツール
僕は、車好きな父親の影響で車に興味を持ちました。
僕の興味は、コレクションとかチューニングとかよりも、長く車に乗っている事にありました。
僕は幼少期からアトピーや鼻炎、喘息などを患っていて、遠くの名医にお世話になる事が多く、車で通っていました。
僕はその移動時間が好きでした。
この移動時間に色々考えたり、父親と話したりしたことが自分の成長に繋がったと感じています。
ワクワクを感じるツール
実家にあったのはトヨタのカムリ。
ごく普通のセダンです。
それでも印象にあるのは、車に乗って出かける前のワクワク感。
もうすぐ目的地についてしまう時、まだ乗っていたいという惜しい気持ち。
今日父親は、どんな裏道を使って行くのだろう。
今日父親は、どこへ寄り道してくれるのだろう。
今日父親は、どんな食べかけのお菓子をくれるのだろう。
そのワクワク感は車種に関係なく、車という媒体でこそ感じられるものでした。
自分自身を見つめ直すツール
母親にこっぴどく叱られた後、学校で嫌な事があった後など、自分の気持ちや行動を振り返るのに、車内空間と移動時間は最適でした。
人に話にくい事も、父に話す事で気持ちが楽になった事もありました。
言わなくても、言おうか言わまいか考える時間があった事も、後の改善に繋がりました。
車での移動時間は、自分自身と向き合える、とても大切な時間だったと思っています。
安心、愛情を感じるツール
家にあったカムリは20年近く乗っていたように思います。
今日は調子いいな。
洗車後は走りが気持ちいいな。
調子が悪いと、タイヤの空気圧見直したり、オイル交換したりするとすぐに走りがよくなる。
手をかければかけるほど、車がそれに応えてくれると愛着が湧きます。
どこをどういじれば車がどう応えてくれるかわかると、安心しします。
そしてそれが安全運転につながると思っています。
父が車を大切にしていた事が、子供の僕にとって一番の安心でした。
リアル感を与えてくれるプラットフォーム
カムリはとてもいい車だったと思いますが、なぜかいつも疲れていました。
その疲れは長時間乗っていると心や体がムズムズしてくるストレスだったように思います。
静粛性が高すぎて、じっとしている事を強要される、それを苦痛に感じてしまっていたのだと思います。
日本車の多くは、タイヤから伝わる道路のゴツゴツ感、ハンドル操作と速度に比例した横振れ感覚、アクセルやブレーキを踏んだ時の前後の揺れ等が薄く、不自然だったように思います。
薄い反応は、仕事や恋愛と一緒で不安が残ってしまいます。
自分の操作に対して適度な反応は必要不可欠だと思っています。
だから僕は国産車ではなくBMWを選びました。
今度は自分の家族へ、価値ある移動体験を提供
車に乗って出かけることを、楽しみにしてほしい。
移動中は安心感を与えたい。
移動しているという実体感を与えたい。
車で移動する事で、リアル感を感じて欲しいと思っています。
車内という適度に制限のある状況で、目的地への思いを馳せたり、ゆっくり寝たり、家族と話したり、今を楽しんでもらいたいです。
今度は僕が妻や子ども達へ、価値ある移動体験を提供したいと考えています。
BMW E46 M3は家族に最高のサービスを提供するツール
僕が車を大切にしていると、子どもたちにもそれが伝わるようです。
父が大切にしている車に乗れる、という特別感が生まれるみたいです。
僕も誰かに大切な物を分けてもらえた時、なんだか幸せを感じます。
車での旅が特別になる。
それこそが最高の家族サービスだと思っています。