愛車に永く乗るために、妻への説得にあれこれ考えた話
M3を買う前は、妻の承認を得ようと"30年M3に乗り続ける場合の維持費"と"普通のSUVを10年に1回買い替える維持費"を比較する表を作成しました。
めでたく承認を得られ、こうしてM3に5年も乗れているわけですが、気になるところも出てきたし、そろそろアップデートしたいと考えていました。
ですが、アップデートはお小遣いの範囲でと言われている身として、アップデートの特別予算の承認をそう易々と得られるわけではありません。しかも車のアップデートメニューは月3万円のお小遣いで賄えるメニューは圧倒的に少ないです。笑
どう捻出しようかと考えた時、維持費の浮いた分をアップデートに回せたらと考え、試算してみました。
今回は、その試算の試行錯誤について書いています。
試算とはいっても、非現実的な試算をしたところで、目先のアップデートはできたとしても、何か起こった時の修理費が捻出できなければ意味がありません。
なのでより現実味のある試算をすべく、前オーナーたちの11年分のメンテナンス履歴と、僕が5年乗ったメンテナンス履歴を踏まえ、将来10年分の計画を立ててみました。
結論として、アップデートに回せる金は余裕で捻出できそうですが、妻の承認を得られるかどうか現在の夫婦関係次第だと思われます。
我が家は却下でした。泣
僕がこれまで妻とろくに話をせずに修理を進めてしまったせいで、関係が悪くなってしまいました。
ですので今回記載した論法は、僕の妻には通用しません。
でもね、日頃の行いの良いオーナーさんはたくさんいると思うので、僕のアプローチが何らかの役に立つかもしれないと思い、参考として残しておきたいと思います。
泣。
目次
過去5年間のメンテナンス実績

これまでかかった維持費を年単位で集計し推移グラフにして見ました。
これを平均すると、約70万円/年+自動車ローン利息でした。(ローンの利息は集計に含まれていません。)
ちょっと高すぎる...と思いますが、大規模修理を一気にやった為です...
集計カテゴリは以下の4費目でまとめました。このカテゴリにした意味は、僕が妻に説明しやすいと感じた分類です。妻の理解のしやすさを意識しています。
ガソリン&高速
税&保険
定常メンテ(車検やオイル交換など)
修理費
M3の楽しみ方を見直す
車の楽しみ方で維持費は大きく変わると思ってます。
今までの僕の楽しみ方は、峠を軽く流す程度です。
もう一度、本当にこの楽しみ方で僕は満足できるのか、よく考えました。
考えて考えて、やっぱり、たまにスライドさせて刺激を得たり、エンジンを高回転まで回して、その伸びとサウンドを楽しむのが僕のベストです。(サーキット走行やレースのようにハラハラドキドキしたくありません。笑)
今も昔も変わらないなと、再認識しました。
であれば、整備サイクルは今までと同じか、もう少し緩くしても良いかなと思いました。
実績を踏まえた計画を立てる
M3の使い方は今まで通りなので、これまでのメンテナンスの傾向を、将来計画にスライドする形でまとめました。
まだやった事がないメンテナンス項目の洗い出しは、みんカラやショップさんのホームページ、海外フォーラムの調査、実際にショップさんに相談して行いました。
平均すると、約34万円/年+自動車ローン利息になりました。
これまでの実績だった約70万円/年+自動車ローン利息からするとだいぶ費用が下がります。
まぁ、大規模修理を前倒しで一気にしてしまったからです。
妻には理解してもらえず、大変でした。
この記事で紹介しているように、ちゃんとシミュレーションして、時間をかけて納得を得られればもっと気持ち良い夫婦関係でいられたかもしれません。
僕も色々と我慢をしてきている中で、限界を超えていたので趣味に走ってしまったという反省があります。
この記事はみなさんが僕と同じ轍を踏まない為に書いています。
以下、費目分類ごとに試算結果です。
※この記事の目的は、計画立案のアプローチを紹介することにあります。計算方法や数値の不一致などが見られる場合があります。細かいことが気になってしまい内容が入ってこなくなってしまう方はご容赦ください。)
ガソリン&高速、税&保険

ガソリンは、1ヶ月7,000円程度と月1回満タン給油するかしないかの試算です。
これまでその程度の給油頻度で、この先変わる見込みもないので実績をスライドです。
高速道路代は努力目標です。よく家族で自然がある所に出かけていましたが、山梨に越したことで遠出する頻度は劇的に減るかなと思い目標値を試算しました。
税金&保険は変わらずです。
定常メンテ

オイル交換やバッテリー交換など、一般的な消耗品をまとめました。
エンジンオイル交換頻度が1年に1回だと若干心配ですが、高級オイルを使っているのでここは信頼してみることにしました。
ミッションオイルやデフオイルは、2〜3年であからさまに性能劣化が感じ取れたので、そのタイミングで交換するように試算しました。
バッテリーなどその他のものは、まだダメになったことがないので、安心を見た交換サイクルで考えて見ました。
この頻度で必要ないかもと思っているので、もっと節約できるかもしれません。
修理費

一通り、M3のウィークポイントは潰したので、この先修理費はそんなに多くは発生しないと思われます。(そう願います。)
まだやってない修理メニューを加えたのと、メンテナンスサイクルは適当です。
メンテナンス履歴と実際に走った感覚でこんなもんだろうと決めました。ダメになった時、ここで積み上げた費用を使うという感覚です。
想定外に早く故障が起こることもあれば、その逆で壊れないこともあると思いますので、予算を融通しあいます。
費用はわからないので、なんとなく、やりすぎない程度に積み上げました。
ここに書いてない故障が起こることもあるので、その時はこの積み上げた分から割り振ります。
曖昧さが残ってしまう部分ですが、悩んでもしょうがないのでわかることだけを書いておきます。
前オーナーたちのメンテナンス履歴を読み解く

過去のメンテナンス履歴をよく眺めることで、将来どんな不具合が起きそうかはなんとなく想像できるものです。
整備記録簿を見やすく整理して、前オーナーたちがどんな使い方をしてたのか、どれだけ大切にしていたのか分析してみました。
わかりやすいように、スプレッドシートに星取表でまとめ直しました。業界関係なく、プラントメンテナンスでは、昔から使われている表現方法です。
元オーナーたちは、オイル交換をあまりしてないので、車をそこまで大事にしてなかったのかなと思いました。
僕の前のオーナーが、SMGアクチュエーターを交換していたのですが、1年で手放しています。あまりの高額修理(定価56万らしいです。)で面食らってしまったのだと想像してます...
多分初代オーナーがかなり負荷をかけた使い方をしていた事が原因だと思います。クラッチもかなり早い段階で交換してるんですよね。
M3を買った時、M3ってこんなもんなの?と感じたことが納得できてしまいました。
いわゆるハズレを引いてしまったなという感じです。
こうやって、買ってからすぐに過去のメンテナンス履歴を分析できていれば、大規模修理の要否が想定できたのにと思いました。
想定ができていれば、事前に妻と話し合っておくことができて、突然修理が必要になった!まった無しだからっと、妻の納得を得ず進めなくて済んだのに... と思います。
みなさん、僕と同じ轍を踏まないことを願っております。
というか、中古車業界は履歴のオープン化をスタンダードにしてほしいです。(これをグローバルスタンダートにする為に、僕たちはアプリ開発しているわけです..笑)
費用を家計で賄う場合
妻の交渉が、必ず必要になると思います。
プラントメンテナンス業界でもよくあることです。
想定外の修理が発生することなんて日常茶飯事で、予算組んでない超高額修理でも、プラントを止められないからまったなしでやります。
修理と同時にアップデート(恒久対策)ができるなら、GOサインは出やすいです。
僕はこの感覚に慣れすぎてしまったんですかね...
これまで費用を家計から出してもらってましたが、先日大げんかをして、車を売れと言われてしまいました。
足をビルシュタインB12に変えたのですが、黙ってやってしまった事が原因です。
もともとついてたKWをオーバーホールに出したら、パーツがなくてオーバーホール出来ないと言われてしまい、替えざるを得ませんでした。
ショップさんに車を3ヶ月も預かってもらってて、代車も借りっぱなしだったので、即決しないと申し訳ないと思っての判断でした。
この話を妻にしても聞く耳もたず、夫婦の信頼問題とのことでした。(僕が妻の唯一嫌な所が、自分の見えていない人の気持ちを見ない(軽んじる)ところです。)
家計は僕が管理してて、キャッシュフローは問題ありません。
これまでの修理費で、積もり積もった不満があったようですが、お金よりも黙ってやったことの方が問題だったようです。
でもこれ、黙ってやっちゃいますよね...
一方で、僕も一呼吸置いて妻の納得を得られるまで待ってくださいとお願いできればよかったとも後になって思います。
お小遣いで賄う場合
今後文句を言われない為に、家計を頼らず、小遣いで維持するなら、月々いくら積み立てれば維持出来るのか計算してみると5〜6万円でした。
僕は月々3万円のお小遣いですが足りません。
なので、このサイトで展開しているように、CSLプログラムやDMEチューニングの施工代行で維持費の足しにできないかと試行錯誤しています。
でも今の受注ペースだと足らないので、飲み会には行かない、少額投資、髪の毛は自分で切るなどの複数収入や節約をしなければ維持できません。
う〜ん、妻に頭を下げるしかないのか...
計画を見直すことでアップデート費用は捻出できる

色々と悩みながら、今後の維持費を試算してみた結果、当初計画(車両購入の時に妻の説得の為に試算した30年維持計画)と見直し後を比較すると約540万円ほど節約できそうです。
でもこれを妻に見せた所で、やったね!すごいね!と思ってもらえるか、維持費下げて当たり前でしょ。と思われるかは、現時点の夫婦関係によると思います。
我が家は後者です。
この状況で、540万節約できそうだから58万円アップデートに使わせてよ!それでもお釣りが480万円出るでしょ!なんて簡単な交渉で済むわけがありません。
我が妻の納得を得ようとしたら、妻が納得する車(デリカ、ランクル、CX-8あたり)を30年乗り続ける場合の比較をした時、それでもM3の方が安くつく場合でしょう。
と、ここまで計画見直しのアプローチをまとめましたが、浮いた分をアップデートに回せるかどうかは日々妻を満足させ、良好な夫婦関係を築けているかに尽きると思います。
このような試算表が役に立つのは、夫婦関係が良好だという大前提があって、かつ家計がギリギリの場合だと考えています。
どうすれば夫婦関係を良好に戻せるのかは、試行錯誤中です。